マイクロコージェネレーション

コージェネレーションシステムとは

熱源より電力と熱を生産し供給するシステムの総称であり、国内では「コージェネ」あるいは「熱電併給」、海外では、 ”Combined Heat ＆ Power” あるいは”Cogeneration” 等と呼ばれています。
コージェネには内燃機関（エンジン、タービン）や燃料電池で発電を行ってその際に発生する熱を活用する方法、蒸気ボイラーと蒸気タービンで発電を行って蒸気の一部を熱として活用する方法があります。
発生電力は商用系統と連系し供給され、廃熱から発生する蒸気や温水は、製造業のプロセス利用や空調用の吸収式冷凍機、あるいは給湯の熱源として利用することができます。

コージェネの電力ピークカット効果

電力需要のピーク時に稼働させることによって、商用系統の電力負担標準化に寄与するシステムです。国からの節電要求があった場合でも自家発電によって電力ピークカットできます。
さらに、電力冷却から吸収冷凍機等の廃熱利用機器を中心に構成される空調システムに変更することで電力ピークカット量を大きくすることができます。

省エネルギー・CO2排出量削減

発電と同時に排熱を有効利用するため、従来システムの総合効率が約40％に対してコージェネレーションは70～88％であり、省エネ且つCO2排出量削減に貢献しています。

コージェネレーションのSDGsへの貢献

コージェネはオンサイト（現地）で発電し、発生する電力と熱を供給しますが、単に経済性に優れるだけでなく、環境、防災、街づくり、地方創生に貢献するなど、様々な価値を有しており、エネルギー政策、環境政策、国土開発政策、地方活性化政策をはじめとした国の各種政策においても重要な位置づけにあります。

大型から小型施設に拡がるマイクロコージェネの強み

資源の乏しいわが国が、エネルギーの安定かつ効率的な需要と環境への適合を目標に掲げたとき、マイクロコージェネレーションは最適な条件を兼ね備えたシステムとして、大型施設から中小型施設に至るまで、その普及が促進されています。

MAX35台のマルチ運転制御システム

マイクロコージェネシステムは、複数台の小型機を並列運転させることで定格出力5kWから1050kWまで幅広い発電域に対応することができます。
先端マルチ制御システムにより、施設の電力負荷状況に合わせて、稼働台数制御することで、同出力のコージェネシステムと比較して発電効率が高く、省エネ・省コストを実現しています。
さらに、ローテーション制御により各設備の耐久年数を余すことなく使い切ることができます。