災害用ポータブル発電機 燃料別徹底比較
アウトドアや建設土木現場、万が一の災害の備えとして活躍する「ポータブル発電機」。
ガソリンを使うかLPガスを使うかなどタイプによって特長の違いがあります。
さらに、ホンダ・三菱・ヤマハ・デンヨーなどたくさんのメーカーから商品が販売されているので、どれを購入しようか迷ってしまいますよね。
今回はガソリン式とLPガス式のメリット・デメリットを徹底比較し、おすすめの防災用ポータブル発電機を厳選して5台ご紹介します。数多くの商品の中から、安心して便利に使えるお気に入りの1台を、一緒に選んでいきましょう。
ガソリンを使うかLPガスを使うかなどタイプによって特長の違いがあります。
さらに、ホンダ・三菱・ヤマハ・デンヨーなどたくさんのメーカーから商品が販売されているので、どれを購入しようか迷ってしまいますよね。
今回はガソリン式とLPガス式のメリット・デメリットを徹底比較し、おすすめの防災用ポータブル発電機を厳選して5台ご紹介します。数多くの商品の中から、安心して便利に使えるお気に入りの1台を、一緒に選んでいきましょう。
目次
●ポータブル発電機の魅力・必要性
●発電機の種類
●発電機を選ぶ際のポイントと注意点
●LPガス発電機 VS ガソリン発電機 6番勝負
●おすすめ防災用ポータブル発電機 厳選5台
ポータブル発電機の魅力・必要性
「ポータブル発電機」は、屋外でも家庭電源並の電気を給電できる発電機。
現在ではほとんどのポータブル発電機に周波数を安定させるインバーターが組み込まれており、安定的な電気を作ることができるのが特徴です。
屋外や緊急時でも、ホットプレートなどの調理家電からパソコンなどの精密機器まで、ありとあらゆる家電を使うことができます。
日本では家電の周波数にも地域差がありますが、周波数の切り替えもOK。どんな家電でもスムーズに作動させることができます。
震災や台風で停電被害に見舞われた際の非常用電源としても、ぜひご家庭や企業様、自治体の避難所に1台備え付けておきたいアイテムです。
現在ではほとんどのポータブル発電機に周波数を安定させるインバーターが組み込まれており、安定的な電気を作ることができるのが特徴です。
屋外や緊急時でも、ホットプレートなどの調理家電からパソコンなどの精密機器まで、ありとあらゆる家電を使うことができます。
日本では家電の周波数にも地域差がありますが、周波数の切り替えもOK。どんな家電でもスムーズに作動させることができます。
震災や台風で停電被害に見舞われた際の非常用電源としても、ぜひご家庭や企業様、自治体の避難所に1台備え付けておきたいアイテムです。
発電機の種類
4種類のタイプ
発電機のタイプには、インバータ発電機、コンバータ発電機、スタンダード発電機、単相200V発電機、三相交流発電機の5つが主流です。
燃料の種類
発電機の燃料には大きく分けて石油、ガスの2つが主流です。
石油式はガソリン、ディーゼル、重油に分類され、ガス式はLPガス、カセットガスに分類されます。
どの燃料タイプの発電機でもエンジンを動かして電気を作る構造は同じですが、燃料タイプによって特徴が大きく異なるため、用途や目的に合わせて選ばれるといいと思います。
ディーゼルと重油は、高出力が求められる据置型及び可搬型(大型)の自家発電装置で多く使用されています。国産の発電機の場合、搭載されているディーゼルエンジンは、工作機械メーカーのクボタやヤンマー、トラックメーカーのいすゞや日産、建設重機メーカーのコマツなどから供給されています。
ガソリンとカセットガスは、持ち運びできるポータブル(小型)発電機で多く使用されています。
国産の発電機の場合、搭載されているガソリンエンジンは、バイクメーカーのヤマハやホンダ、三菱重工などから供給されています。
LPガスは、据置型・ポータブル両方の発電機で使用されています。
今回は、ポータブル発電機に焦点を絞ってガソリン式とLPガス式を徹底比較します!
石油式はガソリン、ディーゼル、重油に分類され、ガス式はLPガス、カセットガスに分類されます。
どの燃料タイプの発電機でもエンジンを動かして電気を作る構造は同じですが、燃料タイプによって特徴が大きく異なるため、用途や目的に合わせて選ばれるといいと思います。
ディーゼルと重油は、高出力が求められる据置型及び可搬型(大型)の自家発電装置で多く使用されています。国産の発電機の場合、搭載されているディーゼルエンジンは、工作機械メーカーのクボタやヤンマー、トラックメーカーのいすゞや日産、建設重機メーカーのコマツなどから供給されています。
ガソリンとカセットガスは、持ち運びできるポータブル(小型)発電機で多く使用されています。
国産の発電機の場合、搭載されているガソリンエンジンは、バイクメーカーのヤマハやホンダ、三菱重工などから供給されています。
LPガスは、据置型・ポータブル両方の発電機で使用されています。
今回は、ポータブル発電機に焦点を絞ってガソリン式とLPガス式を徹底比較します!
発電機を選ぶ際のポイントと注意点
使用する電気機器の消費電力(W)と起動電力(W)を確認
シーンや目的に合わせて、発電機に繋げたい電気機器の消費電力(W数)を確認します。
熱を発生させるもの、モーターを動かす電気機器によっては、起動時に消費電力の1.1倍~5.0倍の起動電力を必要とする電気機器があります。発電機を選ぶ際には、この起動電力をカバーできる出力の発電機を選ぶ必要があります。
熱を発生させるもの、モーターを動かす電気機器によっては、起動時に消費電力の1.1倍~5.0倍の起動電力を必要とする電気機器があります。発電機を選ぶ際には、この起動電力をカバーできる出力の発電機を選ぶ必要があります。
家電製品の消費電力と起動電力
電動工具及び業務機器などの消費電力と起動電力
※ホンダHP参照
ガソリン式発電機とLPガス式発電機を徹底比較!
ROUND 1 「イニシャルコスト及びランニングコスト」
なんといってもまずはコスト(価格)です。
発電能力が同じようなタイプを比較してみましょう!
実例として、ガソリン式とLPガス式両方を製造しているホンダ、デンヨー製をそれぞれ比較してみたいと思います。
発電能力が同じようなタイプを比較してみましょう!
実例として、ガソリン式とLPガス式両方を製造しているホンダ、デンヨー製をそれぞれ比較してみたいと思います。
イニシャルコスト及びランニングコストで比較した場合、LPガス式の方がイニシャルコストは約1.5倍、ランニングコストは約1.25倍高いという結果になりました。
さらにLPガス式は、燃料と繋げるガスホースが別売のケースがあり、付属品を揃える上で予算がかかる場合があります。
頻繁にポータブル発電機を利用されるという場合は、コスト面が気になりますのでこの結果は大いに参考になるのではないでしょうか。
さらにLPガス式は、燃料と繋げるガスホースが別売のケースがあり、付属品を揃える上で予算がかかる場合があります。
頻繁にポータブル発電機を利用されるという場合は、コスト面が気になりますのでこの結果は大いに参考になるのではないでしょうか。
勝者:ガソリン発電機 1勝目
ROUND 2 「連続運転時間」
連続運転時間に関しては、燃料タンクの容量に大きく左右されます。
連続運転時間を比較した場合、LPガス発電機はガソリン発電機に比べて、約2.38~30倍長く運転することができるという結果になりました。
ガソリン発電機の場合、消防法令や自治体の条例により運搬及び貯蔵容量が規制されており、一般車両での持ち運びの最大容量はガソリンで22L(金属容器)、貯蔵は40Lまでとなっています。
燃料補給を小まめに行えば、24時間以上動かせますが、そもそも長時間運転用には設計されていません。
一方、LPガス発電機の場合、メンテナンスをきちんと行えば、既存設置のガスボンベを利用すると110時間以上運転することも可能です。ただし、設置型のため、持ち運びはできません。
ガスボンベを持ち運ぶ場合は、最大50L(10kg×2本)まで一般車両で持ち運び及び貯蔵が可能です。その際の最大連続運転時間は、定格負荷時で20~44時間です。
デンヨー製のLPガス発電機の連続運転時間は、付属の調整器を使用しているため、持ち運び容量の最大10kgボンベ1本で算出していますが、メーカー担当者曰く、設定圧が同じ調整器であれば、ボンベ容量は変更可能でHONDA製と同じくらいの連続運転をすることができるようです。
ただし、調整器は資格がない方は扱うことができないので、お近くのガス販売事業者に依頼する必要があります。
発電機は燃料の種類を問わず、エンジンオイルを初回20時間、以降半年あるいは100時間運転で交換することを推奨しているようですので、一度オイル交換した時のLPガス発電機とガソリン発電機の差は、約30倍という数値が現実的だと思います。
災害時には、連続運転時間が長いことが大きなメリットとなるため、是非、この比較を参考にされてください。
連続運転時間を比較した場合、LPガス発電機はガソリン発電機に比べて、約2.38~30倍長く運転することができるという結果になりました。
ガソリン発電機の場合、消防法令や自治体の条例により運搬及び貯蔵容量が規制されており、一般車両での持ち運びの最大容量はガソリンで22L(金属容器)、貯蔵は40Lまでとなっています。
燃料補給を小まめに行えば、24時間以上動かせますが、そもそも長時間運転用には設計されていません。
一方、LPガス発電機の場合、メンテナンスをきちんと行えば、既存設置のガスボンベを利用すると110時間以上運転することも可能です。ただし、設置型のため、持ち運びはできません。
ガスボンベを持ち運ぶ場合は、最大50L(10kg×2本)まで一般車両で持ち運び及び貯蔵が可能です。その際の最大連続運転時間は、定格負荷時で20~44時間です。
デンヨー製のLPガス発電機の連続運転時間は、付属の調整器を使用しているため、持ち運び容量の最大10kgボンベ1本で算出していますが、メーカー担当者曰く、設定圧が同じ調整器であれば、ボンベ容量は変更可能でHONDA製と同じくらいの連続運転をすることができるようです。
ただし、調整器は資格がない方は扱うことができないので、お近くのガス販売事業者に依頼する必要があります。
発電機は燃料の種類を問わず、エンジンオイルを初回20時間、以降半年あるいは100時間運転で交換することを推奨しているようですので、一度オイル交換した時のLPガス発電機とガソリン発電機の差は、約30倍という数値が現実的だと思います。
災害時には、連続運転時間が長いことが大きなメリットとなるため、是非、この比較を参考にされてください。
勝者:LPガス発電機 1勝目
ROUND 3 「メンテナンス・操作性」
発電機は、メンテナンスを怠ると使用したいときに動かないことがあり、先の災害時にもそのようなトラブルがニュースで大きく取り上げられました。
動かなくなる原因はいくつかあります。
・誤操作
・エンジンオイル過投入
・外気温が使用温度範囲外
・燃料配管にエア(空気)が噛んでいる
・不純物による燃料配管の詰まり
・燃料の劣化
2020年現在販売されているインバータ搭載のポータブル発電機の操作性は慣れない方でも非常にシンプルで分かりやすくなっていますが、特にエンジンオイルの過投入だけは注意してください。
過投入すると、燃費が悪くなったり、燃料と一緒に燃えて白煙を出してしまうなど故障の原因となります。
取扱説明書をよく読み、正しい操作とメンテナンスを心がければ、慣れない方でもこの類のトラブルはなくなるはずです。
最初の2つ以外の原因は実は燃料の種類によるものです。
【LPガス】
LPガスは、Liquefied Petroleum Gas(液化石油ガス)の略称で、気体である石油ガスを液化して保管し、使用時に再度気化して使用するため、不純物がなく燃料劣化がありません。
そのため、使用後に燃料を抜く操作、使用時のエア抜き操作もなく、定期的なオイル交換程度のメンテナンスなので、比較的容易と言えます。
ちなみに、LPガスの成分は下表の3つの種類の規格があり、成分の割合が異なります。
一般的に家庭で使用しているLPガスはい号液化石油ガスです。
動かなくなる原因はいくつかあります。
・誤操作
・エンジンオイル過投入
・外気温が使用温度範囲外
・燃料配管にエア(空気)が噛んでいる
・不純物による燃料配管の詰まり
・燃料の劣化
2020年現在販売されているインバータ搭載のポータブル発電機の操作性は慣れない方でも非常にシンプルで分かりやすくなっていますが、特にエンジンオイルの過投入だけは注意してください。
過投入すると、燃費が悪くなったり、燃料と一緒に燃えて白煙を出してしまうなど故障の原因となります。
取扱説明書をよく読み、正しい操作とメンテナンスを心がければ、慣れない方でもこの類のトラブルはなくなるはずです。
最初の2つ以外の原因は実は燃料の種類によるものです。
【LPガス】
LPガスは、Liquefied Petroleum Gas(液化石油ガス)の略称で、気体である石油ガスを液化して保管し、使用時に再度気化して使用するため、不純物がなく燃料劣化がありません。
そのため、使用後に燃料を抜く操作、使用時のエア抜き操作もなく、定期的なオイル交換程度のメンテナンスなので、比較的容易と言えます。
ちなみに、LPガスの成分は下表の3つの種類の規格があり、成分の割合が異なります。
一般的に家庭で使用しているLPガスはい号液化石油ガスです。
【ガソリン】
ガソリンは、沸点が30℃から220℃の範囲にある石油製品(および中間製品)の総称であり、硫黄や窒化物などの不純物が含まれています。
また、長期間の放置や極端な温度条件下での保管により、成分が変質し劣化してしまい、俗に「ガソリンが腐る」とも言われています。
ガソリンにはアルケンが含まれており、空気中の酸素と徐々に化学反応(酸化)することで、蟻酸や酢酸に変化し、独特の刺激臭を放つようになります。
これらの酸は、金属製の容器や機器の部品を腐食するため、携行缶などの保存容器を錆させ、新たな不純物の混入の原因となります。
更に、揮発しやすい成分だけが抜けて、流動性が悪く粘着質のワニスやガム質と呼ばれる残渣が残り、ガソリン流路を詰まらせる原因となります。
従って、しばらく使わない場合は、使用後にガソリンを抜き、使用時には新しいガソリンを入れ、エア抜きをして使用する必要があります。連続使用時もタンクが空になるとエアを噛んでしまうため、タンクが空にならないように注意しながら燃料を補給(エンジン停止)必要があるため、メンテナンス・操作性はLPガス発電機に比べて手間がかかると言えます。
ガソリンは、沸点が30℃から220℃の範囲にある石油製品(および中間製品)の総称であり、硫黄や窒化物などの不純物が含まれています。
また、長期間の放置や極端な温度条件下での保管により、成分が変質し劣化してしまい、俗に「ガソリンが腐る」とも言われています。
ガソリンにはアルケンが含まれており、空気中の酸素と徐々に化学反応(酸化)することで、蟻酸や酢酸に変化し、独特の刺激臭を放つようになります。
これらの酸は、金属製の容器や機器の部品を腐食するため、携行缶などの保存容器を錆させ、新たな不純物の混入の原因となります。
更に、揮発しやすい成分だけが抜けて、流動性が悪く粘着質のワニスやガム質と呼ばれる残渣が残り、ガソリン流路を詰まらせる原因となります。
従って、しばらく使わない場合は、使用後にガソリンを抜き、使用時には新しいガソリンを入れ、エア抜きをして使用する必要があります。連続使用時もタンクが空になるとエアを噛んでしまうため、タンクが空にならないように注意しながら燃料を補給(エンジン停止)必要があるため、メンテナンス・操作性はLPガス発電機に比べて手間がかかると言えます。
勝者:LPガス発電機 2勝目
ROUND 4 「商品のバリエーション」
ポータブル発電機は、現在、大手国産メーカーではヤマハ、ホンダ、三菱重工が製造しており、その他はこの2社のOEM製造していることが多いです。
国内発電機メーカー最大手のデンヨーもポータブル発電機に関してはヤマハとホンダ、三菱重工のOEMとなります。
さて、商品のバリエーションですが、結論から言うとガソリン>LPガスです。
LPガス発電機のラインナップは、現在、0.9kVA~2.2kVA(並列運転時4.4kVA)と商品数に限りがあります。
歴史が浅いことも要因の一つですが、一番の要因は燃料への接続はガス屋しかできないため、販売元がガスやメインになっているということです。
LPガス発電機はガスボンベから圧力調整器、ガスホースを通じて発電機に接続しますが、ボンベから調整器までは液化石油ガス設備士でないと触ることができないという法律があります。
燃料であるLPガスを購入した際に、LPガス販売業者に依頼してガスボンベと圧力調整器を接続してもらうことを忘れないよう注意しなければいけません。
逆を言えば、危険な部分を専門家に任せている代わりに大容量かつ長期備蓄できる仕組みになっているということです。
ガソリン発電機は、上記のような規制がない代わりに容量と備蓄期間に制限があるということです。
その恩恵として、ポータブル発電機のバリエーションも豊富で、スタンダード、インバータ、コンバータ、単相200V、三相交流の全てでラインナップがあり、0.9kVA~6kVAまで出力タイプがあり、用途に合わせて選ぶことができます。
国内発電機メーカー最大手のデンヨーもポータブル発電機に関してはヤマハとホンダ、三菱重工のOEMとなります。
さて、商品のバリエーションですが、結論から言うとガソリン>LPガスです。
LPガス発電機のラインナップは、現在、0.9kVA~2.2kVA(並列運転時4.4kVA)と商品数に限りがあります。
歴史が浅いことも要因の一つですが、一番の要因は燃料への接続はガス屋しかできないため、販売元がガスやメインになっているということです。
LPガス発電機はガスボンベから圧力調整器、ガスホースを通じて発電機に接続しますが、ボンベから調整器までは液化石油ガス設備士でないと触ることができないという法律があります。
燃料であるLPガスを購入した際に、LPガス販売業者に依頼してガスボンベと圧力調整器を接続してもらうことを忘れないよう注意しなければいけません。
逆を言えば、危険な部分を専門家に任せている代わりに大容量かつ長期備蓄できる仕組みになっているということです。
ガソリン発電機は、上記のような規制がない代わりに容量と備蓄期間に制限があるということです。
その恩恵として、ポータブル発電機のバリエーションも豊富で、スタンダード、インバータ、コンバータ、単相200V、三相交流の全てでラインナップがあり、0.9kVA~6kVAまで出力タイプがあり、用途に合わせて選ぶことができます。
勝者:ガソリン発電機 2勝目
ROUND 5 「静粛性」
上記の騒音レベルからわかるようにガソリン式発電機とLPガス式発電機の差は殆どありません。
理由は燃料構造が違うだけで搭載しているエンジンは同じだからです。
ちなみに、据置型や可搬型などの大型になるとガソリン式は費用対効果が合わず製造されておらず、LPガス、ディーゼルや重油の発電機が主流となります。
発電容量が大きくなるとLPガスの静粛性は抜群で、1mdB(1m四方の平均値)は発電能力54kVAのLPガス発電機で56~57dB、同等のディーゼル発電機は66~73dBとなっています。※DENYO製品参照
どのくらい違うかは、下表のとおりです。
据置型LPガス発電機(56~57dB)・・・普通の会話、ルームエアコンの室外機、走行中の自動車内
据置型ディーゼル発電機(66~73dB)・・・セミの鳴き声、高速走行中の自動車内
ポータブル発電機(78~91dB)・・・パチンコ店内、カラオケ音、救急車のサイレン
理由は燃料構造が違うだけで搭載しているエンジンは同じだからです。
ちなみに、据置型や可搬型などの大型になるとガソリン式は費用対効果が合わず製造されておらず、LPガス、ディーゼルや重油の発電機が主流となります。
発電容量が大きくなるとLPガスの静粛性は抜群で、1mdB(1m四方の平均値)は発電能力54kVAのLPガス発電機で56~57dB、同等のディーゼル発電機は66~73dBとなっています。※DENYO製品参照
どのくらい違うかは、下表のとおりです。
据置型LPガス発電機(56~57dB)・・・普通の会話、ルームエアコンの室外機、走行中の自動車内
据置型ディーゼル発電機(66~73dB)・・・セミの鳴き声、高速走行中の自動車内
ポータブル発電機(78~91dB)・・・パチンコ店内、カラオケ音、救急車のサイレン
ポータブル発電機との比較は音響測定方法が違うため、一概に比較することはできませんが、数値だけで考えるとこの数値差は圧倒的だということがわかりました。
災害時など夜間でも長時間運転しなければいけない際に、発電機の騒音がうるさくて眠れないなど近隣からの苦情がくるいう報告が近年多発しています。
今回のポータブル発電機でも例外なくおさえておくポイントだといえると思います。
災害時など夜間でも長時間運転しなければいけない際に、発電機の騒音がうるさくて眠れないなど近隣からの苦情がくるいう報告が近年多発しています。
今回のポータブル発電機でも例外なくおさえておくポイントだといえると思います。
勝者:なし 引き分け
ROUND 6 「燃料調達」
ガソリンの調達先であるガソリンスタンドは、2018年末時点で全国に30,070件あります。
一方、LPがガス販売事業者数は、2019年3月末時点で全国に18,140件あります。(共に経産省調べ)
【ガソリン】
消防法により、携行缶(赤い金属容器)で最大22Lまで一般車両で移動可能で、一般貯蔵は最大40Lまでとされています。
平時の際は、調達先の数、手軽さを考えますと圧倒的にLPガスに比べてガソリンの方が調達しやすいです。
一方で、ガソリンは劣化することから小まめに使用するか入れ替える必要があり、長期備蓄には向いていません。
そのことから有事の際は、その都度、燃料調達をする必要があり、自動車の燃料確保と重なり、毎度のことながらガソリンスタンドは長蛇の列となってしまいます。
災害規模が大きいと給油量の制限がかかり、必要な量を確保できなくなる可能性があります。
一方、LPがガス販売事業者数は、2019年3月末時点で全国に18,140件あります。(共に経産省調べ)
【ガソリン】
消防法により、携行缶(赤い金属容器)で最大22Lまで一般車両で移動可能で、一般貯蔵は最大40Lまでとされています。
平時の際は、調達先の数、手軽さを考えますと圧倒的にLPガスに比べてガソリンの方が調達しやすいです。
一方で、ガソリンは劣化することから小まめに使用するか入れ替える必要があり、長期備蓄には向いていません。
そのことから有事の際は、その都度、燃料調達をする必要があり、自動車の燃料確保と重なり、毎度のことながらガソリンスタンドは長蛇の列となってしまいます。
災害規模が大きいと給油量の制限がかかり、必要な量を確保できなくなる可能性があります。
【LPガス】
高圧ガス保安法により、密閉された専用容器で2~50kgのボンベと100~2900kgのバルクで貯蔵します。
最大10kgのボンベを2本(合計50L)まで一般車両で移動可能で、一般貯蔵は最大300kgまでとされており、長期で大容量のLPガスを貯蔵することができます。
容器には耐圧試験というものがあり、移動可能な2~10kgですと6年に1度を受ける必要があります。
平時の際は、保安機関であるLPガス販売事業者が、容器がどこに何本あり、どのペースで容器を交換または充填しているかまで365日24時間管理しているため、調達は容易ですが手軽さという点ではガソリンに劣ります。
一方、有事の際は、長期で貯蔵できるため、調達せずとも3日以上の燃料を確保できるようにすることも可能です。(※販売事業者と要相談)
また、管理体制が整っているために、避難所や貯蔵残量が少ないところから順に配送します。
あまり知られていませんが、LPガスは災害時のエネルギ-供給の「最後の砦」といわれるほど災害に強く、災害復旧速度は電気や都市ガスと比べても一番早いのが特徴です。
大規模災害で長期化すればするほど、LPガスの供給体制はその他エネルギーと差が出てきます。
ただし、LPガス販売事業者の中でも保安体制に差がありますので、ご自身が契約しているLPガス販売事業者が有事の際にどんな体制を整えているのかを確認しておくとよいでしょう。
高圧ガス保安法により、密閉された専用容器で2~50kgのボンベと100~2900kgのバルクで貯蔵します。
最大10kgのボンベを2本(合計50L)まで一般車両で移動可能で、一般貯蔵は最大300kgまでとされており、長期で大容量のLPガスを貯蔵することができます。
容器には耐圧試験というものがあり、移動可能な2~10kgですと6年に1度を受ける必要があります。
平時の際は、保安機関であるLPガス販売事業者が、容器がどこに何本あり、どのペースで容器を交換または充填しているかまで365日24時間管理しているため、調達は容易ですが手軽さという点ではガソリンに劣ります。
一方、有事の際は、長期で貯蔵できるため、調達せずとも3日以上の燃料を確保できるようにすることも可能です。(※販売事業者と要相談)
また、管理体制が整っているために、避難所や貯蔵残量が少ないところから順に配送します。
あまり知られていませんが、LPガスは災害時のエネルギ-供給の「最後の砦」といわれるほど災害に強く、災害復旧速度は電気や都市ガスと比べても一番早いのが特徴です。
大規模災害で長期化すればするほど、LPガスの供給体制はその他エネルギーと差が出てきます。
ただし、LPガス販売事業者の中でも保安体制に差がありますので、ご自身が契約しているLPガス販売事業者が有事の際にどんな体制を整えているのかを確認しておくとよいでしょう。
勝者:LPガス発電機 3勝1分け
LPガス発電機VSガソリン発電機=3勝1分:2勝1分
当社は、LPガス販売事業者ですので、LPガスを贔屓目で見ているかもしれません。
しかし、LPガス発電機の本来の性能とLPガスの災害における優位点をご理解いただく上で、災害時に備えるガソリンとLPガスの発電機の性能比較は、用途がはっきりしており明確でした。
当社では、災害時に備える発電機での一番のポイントは、連続運転時間であると結論付けております。
是非、今回の比較を参考にして、発電機を揃えていただき、ご家族や従業員の皆様、お客様を守っていただければ幸いです。
しかし、LPガス発電機の本来の性能とLPガスの災害における優位点をご理解いただく上で、災害時に備えるガソリンとLPガスの発電機の性能比較は、用途がはっきりしており明確でした。
当社では、災害時に備える発電機での一番のポイントは、連続運転時間であると結論付けております。
是非、今回の比較を参考にして、発電機を揃えていただき、ご家族や従業員の皆様、お客様を守っていただければ幸いです。
ポータブル発電機 厳選5台
第1位
ホンダ 1.5kVA EU15iGP LPガス発電機
発電出力、連続運転時間、重量、価格においてトータルバランスで優れている発電機です。
メーカーは、液石法を準拠するため固定式の供給ボックスを推奨しています。
1.5kVAの発電能力は、一般のコンセントと同じですから、大抵の電化製品はこれで対応することができます。また、並列運転が可能で最大3.0kVAまで対応しますので、小規模の商業施設や福祉施設、避難所、海底用などの一般電源確保としてはベストな選択ではないでしょうか。
メーカーは、液石法を準拠するため固定式の供給ボックスを推奨しています。
1.5kVAの発電能力は、一般のコンセントと同じですから、大抵の電化製品はこれで対応することができます。また、並列運転が可能で最大3.0kVAまで対応しますので、小規模の商業施設や福祉施設、避難所、海底用などの一般電源確保としてはベストな選択ではないでしょうか。
第2位
デンヨー 2.2kVA GE2200P2 LPガス発電機
ポータブルタイプのLPガス発電機(インバータ搭載)では、2019年現在、最大発電能力があります。
単独2.2kVA、並列運転で4.2kVAです。
仕様書の連続運転時間は10kgボンベで10時間となっていますが、圧力調整器はガス器具メーカーのI.T.Oが供給している低圧ガス用の単段式調整器のため、同等の設定圧の自動切替式圧力調整器を使用すれば、72時間(3日間)以上の連続運転も可能です。ただし、調整器の設定および接続はガス販売事業者に依頼してください。
ホンダの1.5kVAタイプと比較すると重量及び価格面がやや劣りますが、発電能力を優先する必要がある中規模以上の施設や避難所ではこちらの選択がベストではないでしょうか。
単独2.2kVA、並列運転で4.2kVAです。
仕様書の連続運転時間は10kgボンベで10時間となっていますが、圧力調整器はガス器具メーカーのI.T.Oが供給している低圧ガス用の単段式調整器のため、同等の設定圧の自動切替式圧力調整器を使用すれば、72時間(3日間)以上の連続運転も可能です。ただし、調整器の設定および接続はガス販売事業者に依頼してください。
ホンダの1.5kVAタイプと比較すると重量及び価格面がやや劣りますが、発電能力を優先する必要がある中規模以上の施設や避難所ではこちらの選択がベストではないでしょうか。
第3位
ホンダ 0.9kVA EU9iGP LPガス発電機
重量、連続運転時間、静粛性、価格面でトータルバランスに優れており、家庭での防災用ポータブル発電機として一番お勧めしたい発電機です。
エネファーム(燃料電池)や太陽光など発電設備がある家庭には、抜群の組み合わせと言えます。
先の千葉県での台風による停電時に、夜間に発電機の音で眠れなかったという問題が起こったそうです。
ホンダ純正の防音ボックスは多少高価に感じますが、6~10dBまで抑えることができる優れものです。
ストレスを感じやすい災害時に睡眠を妨げられたり、助け合うべき近隣の方からクレームを受け嫌な思いをしなくて済むと考えれば、一概に高価と感じないのではないでしょうか。
エネファーム(燃料電池)や太陽光など発電設備がある家庭には、抜群の組み合わせと言えます。
先の千葉県での台風による停電時に、夜間に発電機の音で眠れなかったという問題が起こったそうです。
ホンダ純正の防音ボックスは多少高価に感じますが、6~10dBまで抑えることができる優れものです。
ストレスを感じやすい災害時に睡眠を妨げられたり、助け合うべき近隣の方からクレームを受け嫌な思いをしなくて済むと考えれば、一概に高価と感じないのではないでしょうか。
第4位
ホンダ 2.4kVA EU24i ガソリン発電機
大手メーカーの中のポータブルタイプのガソリン発電機では、最長の連続運転時間です。
1/4負荷時に22.3時間で出力は600VAですから、停電時の最低限の発電能力をクリアしていると言えます。
ただし、重量が重いため、企業での利用に適していると言えます。
1/4負荷時に22.3時間で出力は600VAですから、停電時の最低限の発電能力をクリアしていると言えます。
ただし、重量が重いため、企業での利用に適していると言えます。
第5位
デンヨー 0.85kVA GE900P LPガス発電機
まとめ
いかがだったでしょうか?
互いに特長があり、用途に合わせて選んでいただきたいと思うのですが、当社は、LPガス販売事業者ですから正直なところ、LPガス発電機を推奨します。
その理由は、やはり燃料が劣化せず長期備蓄ができて、メンテナンスが容易、連続運転時間が長いという点が今回の勝敗以上に評価されているからです。
これらの利点は、建設現場やキャンプなどのアウトドアシーンはもちろんのこと、災害時の電力確保において最大限の力を発揮してくれます。
近年は、災害による停電被害が多発しており、避難所になりうる病院や介護施設、自治体、商業施設からのLPガス発電機のお問い合わせが急増しており、BCP(事業継続計画)対策の一環としての設備導入も急速に進んでいます。
ポータブル発電機の購入をご検討される場合は、是非、これらの比較を参考に選ばれてください。
互いに特長があり、用途に合わせて選んでいただきたいと思うのですが、当社は、LPガス販売事業者ですから正直なところ、LPガス発電機を推奨します。
その理由は、やはり燃料が劣化せず長期備蓄ができて、メンテナンスが容易、連続運転時間が長いという点が今回の勝敗以上に評価されているからです。
これらの利点は、建設現場やキャンプなどのアウトドアシーンはもちろんのこと、災害時の電力確保において最大限の力を発揮してくれます。
近年は、災害による停電被害が多発しており、避難所になりうる病院や介護施設、自治体、商業施設からのLPガス発電機のお問い合わせが急増しており、BCP(事業継続計画)対策の一環としての設備導入も急速に進んでいます。
ポータブル発電機の購入をご検討される場合は、是非、これらの比較を参考に選ばれてください。